サイト運営者必見!SEOにおいて重要な「E-A-T」とは
はじめに
みなさんはE-A-Tという言葉をご存知でしょうか?
昨今のGoogleの検索アルゴリズムの進化により、特に重要視されるのがE-A-Tです。
本記事では、「そもそもE-A-Tとは何なのか」「SEOにとってどんな効果が期待できるのか」等を解説します。
E-A-Tとは
E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとったGoogleの造語です。
Googleが独自に作成した「検索品質評価者向けガイドライン」で、WEBサイトを評価する概念の1つとして示されました。
- E:Experience(専門性)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trustworthiness(信頼性)
専門性(Expertise)とは
WEBサイトのテーマやコンテンツの内容が、トピックに対して特化した内容かを指します。
法律事務所のWEBサイトを例に挙げると、法律問題全般を扱うWEBサイトよりも、交通事故や借金問題など、特定の分野に専門特化したWEBサイトの方が特定のトピックに特化しているので専門性が高い、と言えます。
また、WEBサイトやコンテンツ作成者が専門的な知識や経験を有しており、そのトピックに精通していることも評価対象になります。
権威性(Authoritativeness)とは
わかりやすく言い換えると知名度やブランドです。
たとえば、パソコンが壊れて修理業者を探しているときにAとBという2つの業者がいたとします。
AはGoogleのレビューのスコアも高く、レビューに対するコメントもしっかり返しています。
対してBはGoogleのレビューのスコアが低く、レビューに対しコメントはしていませんでした。
この場合、多くの人はAを選ぶでしょう。
このように、WEBサイトやコンテンツの内容がトピックに対してどれくらい外部から評価されているかが権威性です。
信頼性(Trustworthiness)とは
WEBサイトやコンテンツの内容が多くの人から信頼されているかという観点です。
たとえば、病気やその治療法についてのトピックを扱っているAとBという2つのWEBサイトがあるとします。
Aは氏名や経歴を明らかにした医師が運営しており、Bは匿名の個人ブロガーが運営していたとしましょう。
この場合、明らかにAのWEBサイトが多くの人に信頼されるでしょう。
これが信頼性です。
信頼性をユーザーやGoogleにしっかりと伝えるために、情報発信者の身元をWEBサイトに記載するといいでしょう。
E-A-Tが導入された理由
E-A-Tが導入された背景として、「検索ユーザーのニーズを満たさない、悪影響を与えるような低品質なコンテンツが量産された」ことが挙げられます。
数年前はアルゴリズムが未熟で、コンテンツの品質を評価する仕組みも精度が高くありませんでした。
そのため、WEBサイト内にターゲットのキーワードを大量に記載したり、他のサイトに費用を支払ってリンクを付けてもらうことであたかも人気のWEBサイトであるように自作自演するといった、いわゆる「ブラックハットSEO」が横行していました。
その結果、検索上位に低品質なWEBサイトや間違った情報、検索意図とは関係ない情報が上位表示されるなど、検索エンジンのユーザーには好ましくない状況となっていました。
その象徴的な事例が、2016年の「WELQ(ウェルク)騒動」です。
WELQ騒動とは
「WELQ」とは、かつてDeNAが運営していた医療情報のキュレーションサイトです。
SEO対策のために検索キーワードを意図的にはめ込み、素人ライターに外注してコンテンツを大量に作っていました。
WELQは医療情報サイトという触れ込みでしたが、医師等の専門家からの監修を受けていなかったため、医学的根拠もなく信憑性に欠けた記事がほとんどでした。
しかし、当時はブラックハットSEOでも効果があったことから、WELQの記事は検索上位に表示されていました。
そのため、サイトを訪問した多くのユーザーが誤った情報を信じてしまい、健康を損ねてしまうというトラブルが相次ぎ、社会問題にまで発展しました。
こうした問題を受け、Googleは「ユーザーに正しい情報を提供すること」等を基本方針とし大規模なアルゴリズムのアップデートを行いました。
このアップデートによって検索の精度が高まり、粗悪なコンテンツや中身のないコンテンツを判別できるようになりました。
その結果、ユーザーにとって有益な情報を提供する良質なコンテンツが評価されるようになり、ブラックハットSEOで上位表示される手法は下火となりました。
E-A-Tを高めるには?
E-A-TはSEO対策をする上で特に重要視される重要な概念ですが、個別にスコアがあるものではなく、あくまで検索品質評価ガイドライン内における評価軸でしかありません。
そのため、「こうすればE-A-Tが向上する!」という具体的な対策が明確になっているわけではありません。
「検索者のニーズを満たす良質なコンテンツを作り続ける」という当たり前の積み重ねが、結果的にE-A-Tを高め、強い(集客できる・利益を生む)サイトを作ることに繋がります。
弊社では、E-A-Tの概念を踏まえて、次のような対策をお勧めしています。
- トピックに特化する(検索キーワードとの関連性も意識する)
- 専門知識を高める
- 運営元・著者名を明記する
- 有益なコンテンツを作って第三者から評価してもらう(有名サイトから被リンクをもらう、バズる)
- 情報を詳しく・正確に・わかりやすく提供する
まとめ
今回はE-A-Tについて解説しました。
SEO対策に関する情報は経験則や関係者の発言に基づく憶測に基づくものも少なくありません。
そのような中で、E-A-TはGoogleが公式に発表している検索品質評価ガイドラインに記載されていることから、SEOに注力する上で避けては通れない評価軸と考えるべきでしょう。
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