特定のページがバズったときのサイト全体のSEO効果
マーケティングプランナーの萩原です。
今回は、WEBマーケティングにおいて不可欠なツールである「Google Analytics(グーグル・アナリティクス)」についてご紹介します。
Google Analyticstを使ったサイト分析
Google AnalyticsはGoogleが提供している無料のサイト分析ツールで、ホームページのPV(ページビュー)の数、流入に至った経路の割合、流入後の行動など細かな情報を知ることができます。
Google Analyticsを活用したサイト分析の一例をご紹介しましょう。
こちらは、弊社が制作し、2018年4月から私が関与した「たくみ法律事務所 企業法務サイト」のPV数の推移をGoogle Analyticsで表示させたものです。
このホームページは地道なSEO対策により2018年頃から順調にPV数を伸ばしてきましたが、2019年の前半に爆発的なPV数の増加が起こり、その後はコンスタントに月40,000件程度のPVを記録していることがわかります。
PV数の増加に伴い、ホームページ経由の反響(問い合わせ)数も大きく伸び、強力な集客力を有するサイトとなりました。
では、なぜ2019年の前半にこのようなPV数の爆発的な増加が起こったのでしょうか。
それを明らかにするために、別のデータを見てみましょう。
このデータは先ほどと同じ「たくみ法律事務所 企業法務サイト」の同じ時期のPV数を切り取ったものです。
上のグラフがサイト全体のPV数を示すデータなのに対して、こちらは特定のコラムのPV数を示しています。
このコラムは「元号が平成から令和に変更されたことにより、契約書を変更する必要があるか」という時事的なテーマを取り扱ったもので、2019年の年明けに公開した結果、元号の変更が行われた4月前後にアクセスが集中し、いわゆる「バズった」状態となりました。
Google Analyticsによるデータを見れば、「元号の変更」という国民的なイベントに伴ってこのページにアクセスが集中したことがPV数増加の直接的原因であるは明らかです。
しかし、このデータにはもう1点、注目すべきポイントがあります。
それはこのコラムにアクセスが集中したのは4~5か月のみだったにもかかわらず、サイト全体のPV数はその後も落ちることなく高水準を維持している点です。
ここから推測されるのは、「特定のページのアクセスが爆発的に増えたことによって検索エンジンにおけるサイトの評価が上がり、他のページの検索順位が引き上げられてアクセスが増加した」という事象です。
SEO対策は専門的な知識が必要です
Googleなどの検索エンジンでキーワードを検索したときにどのようなサイトが上位に表示されるかは、独自のアルゴリズムにより判断されています。
しかし、実際にどのようなアルゴリズムが用いられているかは公にされておらず、しかもアルゴリズムは日々アップデートを繰り返しています。
Google Analyticsを利用してサイトのデータ解析を行うことによってブラックボックス化している検索エンジンのメカニズムの一端を解き明かし、ホームページの評価を上げるためにより的確な対策を講じることができるのです。